今日のおおしお市民農園




2014年07月22日(火): 遅ればせながら、瀬棚町の「袋澗」(ふくろま)を纏めてみました。

袋澗と言っても、それが何か判る方は殆んど居ないでせう。
「袋澗」とは、明治・大正期の鰊漁が盛んな時期に、大量に取れた鰊を袋網にいれ、一時的に収めた生簀のようなもです。
特に、積丹半島には多く存在します。この地区は北西の風が強く海が荒れます。
又、背後に海岸段丘が迫り、平地が狭く、鰊の陸揚げがまま成らなかったことにより、「袋澗」が発達したのでせう

参考文献として、北海道文化財研究所『積丹半島の「袋澗」』昭和62年発行 があります。
各「袋澗」には、反時計回りに、S1から順番にS99 迄番号が振られていますが、
瀬棚町は、調査外地域です。(S:は積丹の頭文字の様です。)

今回は、余り注目されない瀬棚町の袋澗の紹介です。



凡例:(NO) a.場所 b. S-no、名前 c. 特徴

(1) a. 瀬棚町美谷 b. 調査対象外 c.殆んど崩壊しています。


 美谷の袋澗 (出入り口の石柱と右堰堤の一部)
 画面左下に、左堰堤の一部が海中に見えています。



 美谷の袋澗 (出入り口の石柱には、仕切り板をはめる溝が在ります。)



 美谷の袋澗 (上記、石柱の拡大図。)


(2) a. 瀬棚町上美谷 b. 調査対象外、(船倉ノ袋澗) c.なんとか綺麗に残っています。


 上美谷の袋澗 (全体像・1)



 上美谷の袋澗 (全体像・2)



 上美谷の袋澗 (左堰堤:崩壊が進んでいます。)



 上美谷の袋澗 (右堰堤)


(3) a. 横滝トンネル南 b. 調査対象外 c.原型を留めていません。


 横滝トンネル南の袋澗 (海上に構造物:袋澗と推測)
 「北海道文化資源データーベース」では、瀬棚町には二基の袋澗としていますが...?
 勿論、その二基とは、「美谷」・「上美谷」の袋澗になります。



 横滝トンネル南の袋澗 (全体像ですが、むむ...です。)
 もし、海上の構造物が袋澗でないとしたら、何の遺構でせう...?


<その他の調査>
泊村:兜・盃の袋澗
積丹半島の袋澗 (1)
積丹半島の袋澗 (2)

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