鳴沢岳赤沢ルート(仮称)

【山域】鳴沢岳(2,641m)
【場所】長野県
【日時】2004年5月6日(木)
【コース】扇沢 - 赤沢出合 - 山頂 - 赤沢出合 - 扇沢
【メンバー】単独
【装備】バンデットB1 150cm, ディアミール・チターナル3, ガルモント-Gフィット
【地図】黒部湖
【天気】晴天



朝日に輝く鳴沢岳




蓮華岳から見る赤沢岳(左)・鳴沢岳(右)[2003.05.05]




赤沢出合からの針の木岳




赤沢2,000M地点から仰ぐ鳴沢岳赤沢ルート




左がルートで、急なルンゼとなっています。




ルンゼの上部です、雪庇がいやらしい。




稜線から覗く、ルンゼの滑降ルートです。




ルートの検証です。蓮華大沢左俣からの鳴沢岳(2004.05.08)



頂上からの展望はこちらをご覧下さい。

さんこう記録

2004年5月06日(木):4時半過ぎに農園を出発、赤沢岳、蓮華岳の山スキーで
気になっていた斜面、鳴沢岳赤沢ルートの山スキーに出かける。
大町平野では、モルゲンロートには少し早過ぎ、北アルプスは墨絵のようである。
扇沢への道路から、朝日に輝く鳴沢岳が望める。こちらからは山スキーのルート
は無いように見えるが、人知れず素晴らしい雪面が待っているのである。
5:20 扇沢出発、駐車場横の篭川は流れが激しい、夏道沿いに進む。
林道を辿り砂防ダムの下から右岸に渡る。下山用のスキートレールに登り付くと
シール登行にする。5:55 赤沢出合に到着、赤沢に入ると静寂のフィールドである。
2,038mのピークの右を目指して進む。まだお目当ての雪面は望めない。
6:55 鳴沢岳赤沢ルート出合(2,000m)で初めて全容が拝めるのである。
峨々とした鳴沢岳に広々とした真っ白の雪面が広がることなど、あまり知られて
いない。針ノ木雪渓にしか目が行かない登山者には決して気づかれること無く、
静かにたたずんでいる。広い雪面を淡々と上り詰めて行き、途中からアイゼンに
履き替える。雪面上部左のルンゼが稜線へのルートである。ルンゼ上部に雪庇が
見える、急である。このところ急斜面が怖くなっており、雪面をそのまま詰めれば
稜線に辿り着けるのではと思いそのまま登る。8:20 上りきって愕然とする。
そこは支尾根の稜線であった。そこから稜線に立つ方がより危険である。
一時、ここから滑降しようかと弱気になったりもしたが、ルンゼ入口までは
ほんの少し下れば済むので気を取り直して、ルンゼ入口へ下る。ルンゼ上部は
雪庇があるが、右側が弱点となっている。最後は四つんばいになって、ピッケルを
刺しながら登り切る、8:55 稜線到着、小さな鞍部で目の前に剣岳が迎えてくれる。
荷物をデポして、頂上を目指す。9:10 頂上に到着。黒部湖は見えないが、赤沢岳
同様眺望が良い、しかも今日は空気が冴えているので遠くまで見渡せる。蓮華岳の
向かって左肩には富士山とおぼしき山が見える。
9:20 ルンゼ上部のデポ地へ向けて下山開始。準備を整え、9:30 ルンゼ上部:滑降
開始、出だしの雪庇を、ピッケルの補助を使い横滑りで処理し、その後も30m程を
横滑りで降りる。少し広くなったのでピッケルを背に落し差しにして、手にストック
を持ち代える。さー、ここからが本当の滑降です。ターンが決まる、今までの緊張感
が快感にとって変わる。ルンゼを抜け広大な斜面を大回りのターンを意識して滑る。
誰もいない自分だけの斜面、雪質も申し分ない、山スキーの至福の時である。
鳴沢岳の雪面を抜け、2,038m ピークの上方を越え、赤沢に滑り込む、ここは広大な
スキーゲレンデである。鼻歌混じりで、一気に篭川へ滑り込み、下って行く。
ダム下で、スキーを担ぎ、10:10 扇沢到着。私一人の貸切の山スキーであった。
静かな赤沢の山スキーフィールド、矛盾しているようだが、自分だけの宝物として
隠しておきたい気持ちが、今ここにある。



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